アレルギー
- 2022年4月19日
- よくある症状
アレルギーとは
私たちの身の回りにある様々な物質に対して、過剰な免疫反応を起こすことで発症する症状全般のことを指します。アレルギーが原因の病気として、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、じんましん、食物アレルギーなどがあります。
~どうしてアレルギー症状を起こすの?~
私たちの体の中には、病気の原因となるウイルスや細菌などの異物が体内に入ってきた時に、それらを攻撃したり、体外に排出したりする働きをもつ「抗体」というたんぱく質が備わっています。
その抗体の一種である「IgE 抗体」という抗体が、食べ物やダニ、花粉、金属など身の回りの様々な物質を“異物”と認識して過剰に反応することで炎症や発疹、呼吸困難、ショック状態などの症状が現れます。
アレルギー検査について
アレルギーの治療をするには、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を把握する必要があります。
ただし、アレルゲンは人によって様々です。赤ちゃんや小さいお子さんに多いアレルギーとして、卵アレルギーがありますが、花粉やダニなど他の物質もアレルゲンになっている可能性があります。
そこで、アレルギーの原因を調べるため「アレルギー検査」を実施します(※当院では乳幼児のお子さんから検査を受けていただけます)。アレルギー検査は血液検査となるため、お子さんから採血をさせていただきます。およそ1週間程度で結果が分かるので、次回来院時にその結果を説明した上で、必要な治療方法についてご案内します。
喘息(ぜんそく)
空気の通り道である気管が狭くなって、呼吸がしにくくなっている状態です。
・咳をしている
・呼吸をする時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった音がする
などの症状が見られた場合、喘息の可能性があります。
喘息は悪化すると重度の呼吸困難に発展する可能性があるため、
上記の症状が見られた際は早めにご相談いただくことをお勧めします。
アレルギー性鼻炎
アレルギーによって、鼻に炎症が起きている状態です。
・くしゃみ
・鼻水、鼻づまり
・鼻のかゆみ、鼻血
などの症状が見られます。
アレルギー性鼻炎を発症すると、中耳炎や副鼻腔炎も併発するリスクが高まるため注意が必要です。
スギ花粉症
アレルギー性鼻炎のうち、スギ花粉が原因で発症します。
お住まいの地域や年によって若干変動するもののスギ花粉が多く飛散する2~4月あたりに症状が現れます。
(下記のリンクに花粉の飛散情報などがまとめられています)
https://www.kyowakirin.co.jp/kahun/about/calendar.html
ダニアレルギー
アレルギー性鼻炎のうち、ダニが原因で発症します。
ダニはカーペットや布団などに年中いるためスギ花粉と異なり、1年中症状が現れます。特に犬や猫などのペットを飼っているご家庭だと家の中にダニが存在する可能性が高いです。
定期的な掃除や換気、布団やマクラを天日干しするなどもダニ対策の一つとなります。
舌下免疫療法
スギ花粉症やダニアレルギーに対して、薬で症状を一時的に和らげるのではなく、アレルギー体質を改善させる根本的な治療方法として舌下免疫療法があります。
アトピー性皮膚炎
皮膚に強いかゆみを伴う炎症を起こしている状態です。
・ブツブツとした発疹ができる
・皮膚がカサカサしている
・皮膚が黒ずんでかたくなる
などの症状が見られます。
乳幼児期は顔や頭に症状が現れやすく、幼児期になると、ひじの内側やひざの裏側などに現れやすくなります。
症状の程度や広がりを見て、炎症を抑える軟膏等を処方します。
食物アレルギーについて
卵や小麦粉、ナッツや果物(キウイ、バナナなど)といった食物を食べた後に
・湿疹ができる、じんましんが出る
・喉がイガイガする
・口のまわりがかゆくなる
・嘔吐や下痢をする
などの症状が見られた場合、食物アレルギーの可能性があります。
※当院では経口負荷試験は行っておりませんが、必要であれば近隣のアレルギー科を紹介させていただきます。
学校生活管理指導表について
食物アレルギーをもつ場合、事前に本書類を学校へ提出する必要があります。
当院では、基本的に当日中に記入してお渡しするようにしています。
学校生活指導表が必要な方は書類をご持参の上、ご来院ください。