インフルエンザ
- 2022年4月19日
- 感染症
原因と症状
インフルエンザとはインフルエンザウイルスに感染し、高熱・筋肉痛。関節痛。・全身の倦怠感などが起こる病気です。インフルエンザウイルスは低温で乾燥している気候を好みますので、毎年12月~3月ごろに流行します。保育園・幼稚園・学校のお友達の咳やくしゃみなどで感染したり、ドアノブやエレベーターのボタンなどを触ることで感染します。
インフルエンザと風邪の違い
インフルエンザウイルスが喉や鼻の奥に感染すると、約1~3日間の潜伏期間の後、発症します。症状は38℃以上の高熱や関節痛・筋肉痛、頭痛、全身の倦怠感など全身症状があります。約1週間ほどで治癒しますが、乳幼児は重症化することがあります。
インフルエンザ | 新型コロナウイルス | 風邪 | |
---|---|---|---|
発症 | 主に12月~3月 | 一年中 | 夏風邪なども含め一年中 |
発熱 | 38℃以上の高熱 | 目安は37.5度 発熱しない場合もあり |
37℃台 |
悪寒 | 強い | 弱い | 弱い |
症状 | 鼻水、のどの痛み、頭痛、関節痛、筋肉痛 | 発熱、筋肉痛・倦怠感、咳、痰、味覚嗅覚障害 | 鼻水、鼻づまり、くしゃみ、咳、のどの痛み |
重症化 | 重症化することがある | 重症化することがある | ほとんどしない |
合併症 | 肺炎、気管支炎など | 肺炎、気管支炎など | 中耳炎など |
原因ウイルス | インフルエンザウイルス | 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2) | ライノウイルス、コロナウイルス、アデノウイルスなど |
予防接種(ワクチン) | あり(効果は半年程度) | あり | なし |
薬 | 抗インフルエンザ薬 | 一部の方にあり | 特効薬なし |
受診の目安と検査について
当院では、従来インフルエンザか風邪かを診断するためにウイルス同定迅速診断キットを使用しておりましたが、この度AI搭載の画像診断システム(nodoca)を導入致しました。
従来の迅速検査では、検体を採取するためにお子様の鼻の奥(鼻咽頭)まで綿棒を入れる必要があったり、発熱後12時間以上経たないと正しい結果が出なかったのに対し、nodocaでは口の中にカメラを入れて喉の状態を撮影することにより診断ができます。
nodocaの特徴としては、
・検体採取をするときの痛みがない
・発熱後6時間以降であれば検査が可能
・診断結果も従来の迅速検査キットより精度が高い
と症状が出てからスムーズな検査が可能になりましたので、周囲にインフルエンザの方がおられ、発熱・悪寒・全身倦怠感などあればすぐに受診してください。
※なお、対象年齢は10歳以上かつ口を大きく開けられる方になります。
治療
インフルエンザと診断がでれば抗インフルエンザ薬を処方します。
家庭で気をつけること
自宅では水分補給(スポーツドリンクより経口補水液)をしっかり行ってください。ご家族やお友達など周りの方にうつさないようにしましょう。