水いぼ
- 2022年4月19日
- 皮膚の病気
原因と症状
水いぼは伝染性軟属腫というウイルスによる良性のイボです。中心に白い芯のようになっているウイルスの塊があり、その芯を完全に取り除かないとウイルスが皮膚の他の部分に広がり、次々と新しい水いぼができてしまいます。
お子様にできるものなので、ひっかいて、小さいものが2倍に拡大することがあります。基本的に水いぼができるのは全身ですが、脇の下、腕の内側、ひざや股の間にも肌や洋服のすれや、接触でいぼ自体が潰れて、そこからウイルスが周りの皮膚へ広がってしまい兄弟や友人の皮膚へ広がってしまう場合があります。また、お互いに使ったタオルやバスタオルでも感染することもあります。大人は免疫をもっているので移りませんが、子供同士は拡大の原因になりますので入浴の際はご注意ください。
受診の目安
水いぼは基本的に数個であれば、免疫力が弱くつぶれなければ治っていくものです。しかし、お子様なので触る、つぶすを繰り返すことで数が増えてしまいます。当院では、数個でも取ってしまった方がお子様同士、ご兄弟同士で移し合わないため、早期治療をおすすめしております。
治療
当院では液体窒素クライオプロという機器を用いて、患部に液体窒素をスプレー状に噴霧します。ピンポイントに患部へのみ当てることができて、治療時間が短く、安全性・機能性に優れた治療を行います。
また痛みを嫌がるお子さんには水いぼに局所麻酔のテープを貼ったり、塗り薬を塗ることでできるだけ痛みを取り除きながら治療することもできます。
家庭で気をつけること
水いぼは、お風呂のお湯からは感染しませんが、お風呂で直接皮膚が触れ合うと感染することがありますので、小さい兄弟がいらっしゃる場合、お風呂は別に入った方が良いでしょう。また、水いぼのウイルスがタオルに付着していることがありますので、タオルは共用しないようにしましょう。
水いぼを悪化させないために、常に肌の保湿と清潔を心掛けましょう。