新型コロナウイルス感染症
- 2022年9月8日
- 感染症
当院では、新型コロナウイルス感染症の検査・診療を行っております。
新型コロナウイルスとは
新型コロナウイルスとは「SARS-CoV-2」という病原体の名称で、2019年に中国武漢市で発見され全世界に拡大しました。感染経路はせきやくしゃみ、会話の時に排出される、ウイルスを含む飛沫又はエアロゾルと呼ばれる小さな水分を含んだ粒子を吸入したり、ウイルスが付いた手で目や鼻、口に直接接触する接触感染があります。ウイルスは増殖や感染を繰り返す中で徐々に変異していくため一度感染しても再度感染する可能性があります
新型コロナウイルスの症状
発熱、せきなどの症状に加えて倦怠感や筋肉痛などの全身症状、また一部の方には味覚・嗅覚障害が出ると言われております。また、他の感染症に比べて重症化しやすく、肺炎や呼吸困難を引き起こします。特に高齢者や基礎疾患のある方は重症化リスクが高いです。
また、せきや味覚・嗅覚障害などが療養終了後も継続して起こったり、感染後の後遺症として症状が現れたりすることもあると言われております。
新型コロナウイルスと風邪とインフルエンザの違い
通常の風邪に比べ、インフルエンザは高熱と関節痛や筋肉痛などの全身症状があることが特徴です。また、新型コロナウイルスはインフルエンザ同様の全身症状に加え、倦怠感や味覚・嗅覚障害の症状が出ることある点が違いになります。
かぜ | インフルエンザ | 新型コロナウイルス感染症 | |
---|---|---|---|
原因ウイルス | ライノウイルス コロナウイルスなど |
インフルエンザウイルス | 新型コロナウイルス(SARS-CoV2) |
潜伏期間(感染してから症状出現までの期間) | 2〜4日間 | 2〜5日間 | 1〜14日間 |
感染経路 | 飛沫・接触 | 飛沫・接触 | 飛沫・接触・エアロゾル |
主な症状 | 発熱 咳・咽頭痛・鼻水 |
高熱 |
発熱 筋肉痛・倦怠感 咳・痰・味覚嗅覚障害 |
検査方法 | なし | 抗原検査 | PCR検査、抗原検査 |
治療法 | 対症療法 |
抗インフルエンザ薬 |
対症療法(重症例にはステロイド、レムデシビル) |
新型コロナウイルスの検査
新型コロナウイルスの抗原検査は、鼻の奥の鼻腔まで綿棒を入れ検体を採取する必要があります。親御さんがご自宅で採取される場合、小さなお子さまであれば痛がったり、暴れたりして、しっかりした部位から検体を取れないていないことがあり、陽性だったにも関わらず陰性の結果が出てしまうこともあります。
また、インフルエンザやRSウイルスなど他のウイルスが同時に流行した場合にどのウイルスが原因か判断するためには新型コロナウイルスの検査だけでは不十分な場合もあります。
当院では看護師や小児科医がお子さまの症状やその時の感染症流行具合も加味しながら、検体の採取や必要な検査をさせていただきます。
新型コロナウイルスの治療について
新型コロナウイルスの特効薬は開発されてきておりますが、現在お子さまに投与できるものはなく症状も軽症の場合が多いので、発熱があれば解熱剤を処方するなど症状に合わせて処方をさせていただく対症療法が基本となります。
お子さまは症状が出ていても自分で言い出すことが難しい場合もございます。発熱やせきなどの症状以外にも様子いつもと違うようであれば当院までお越しください。