RSウイルス
- 2022年4月19日
- 感染症
RSウイルスとは
RSウイルスとは、2歳までにほぼ100%のお子さんが感染する呼吸器感染症です。一度かかれば二度とかからない感染症ではなく、何度も感染しますが2歳以上では鼻かぜ程度のかるい症状ですむことが多いです。しかし6ヵ月以下の赤ちゃんでは重症化しやすく、細気管支炎や肺炎などを発症してしまうと入院が必要になります。またRSウイルスが肺に感染し、重症化すると呼吸困難になることもあります。RSウイルスは秋から冬にかけて流行していましたが、近年、夏から翌年の春にかけて流行します。感染力が強い為、ご兄弟や保育園に入られている方はRSウイルスにかかりやすくなります。
RSウイルスの症状
RSウイルスにかかると初めは鼻水や鼻づまりの症状が現れ、その後熱が高くなったり、咳が出たりします。喘鳴(ゼイゼイ、ヒューヒュー)がある場合は呼吸困難を起こす可能性がありますので受診してください。
予定日より早く生まれた赤ちゃんへ
乳児がかかると重症化しやすいRS ウイルスですが、多胎(双子、三つ子)に多い早産などによる低出生体重児のお子さま、基礎疾患を持っているお子さまは重症化しやすくなっております。
RSウイルスには特効薬がありませんので、RSウイルス感染症の重症化を防ぐ「シナジス」の接種による予防が大切になります。